昆虫食業界でカミキリムシの幼虫は、最も美味しい食材とされています。別名「昆虫食のトロ」「味はスズメバチより上!」と断言する昆虫食専門家もいるほどです。
昔は、薪(まき)割りの作業中に幼虫が出てきて、子どもたちの最高のおやつになっていたようです。
しかし、薪をあまり使わなくなり、幼虫は販売もされていないことから、今は幼虫の入手がとても困難な状況です。
また、薪や生木を手に入れたとしても、薪や生木の中にいる幼虫を採取するために、たくさんの薪を割ったり、生木を切ったりしなくてはならず、かなりの労力が必要です😭
でも「昆虫食のトロを一度は食べてみたい」と思う方へ。薪や生木に住むウスバカミキリやシロスジカミキリの幼虫より小さくて食べごたえはありませんが、採りやすく味は絶品のベニカミキリの幼虫を紹介します。
ベニカミキリ幼虫の採取
幼虫は、モウソウチクやマダケなど太くて肉厚の枯れ竹を主食としています。採取する場合は、竹林の管理者の許可をもらいましょう!
日当たりの良いところで、青みの残るの枯れ竹を探します。枯れ竹を見つけたら、穴があり、おが屑状の幼虫の糞が付いてないか探してみましょう。わかりにくい場合は切ってみると一目瞭然です🧐
おが屑状の糞が見つかり、糞が明るいベージュ色でみずみずしく新鮮であれば、幼虫をゲットしたようなものです。虫食い竹を長さ50cm程度に切断して、これを鉈(ナタ)で縦に割り幼虫を探します。
幼虫を見つけたら、幼虫が入っている竹を石など硬い物の上でトントンすれば、コロッと幼虫がでてきます。光に輝く黄金の体は、まるでスイートコーンをつなげたように美味しそうです。もう私の脳内で彼らは「食材」に分類されていますね。
日当たりの悪い枯れ竹は、幼虫が居る確率がかなり悪いです。たぶん、カビや細菌に幼虫が汚染されるからなのでしょう。
ベニカミキリの幼虫の食べ方・味
どんな味付けでも美味しくいただけます。特に塩炒り、バター醤油炒め、砂糖醤油炒めが私のお気に入りです。
今回はイナゴ佃煮とカイコ佃煮と食べ比べをするため、砂糖醤油炒めにしてみました。イナゴやカイコと比べると、カミキリムシの幼虫は格が違います。脂肪分が多く、タケノコを思わせる香ばしい味わいです🥰
下に私が持っている本を紹介します。「食べられる虫ハンドブック」は娘からの誕生日プレゼント。昆虫の写真も多くオススメです。
竹林整備のついでに
私はボランティアで竹林整備をしています(過去の記事)。竹林でのタケノコやコムラサキシメジの採取以外に、幼虫探しの新たな楽しみを発見しました。老後の遊びの年間計画表に加えたいと思います。