春の散歩の獲物として、最もポピュラーな山菜はカラスノエンドウだと思います。桜の花が葉桜へと変わる頃に、カラスノエンドウは紫の花を咲かせ日当たりの良い河原や土手に群生しています。子供の頃、鞘から豆を出して笛として遊んだ方も多いのでは?
我が家では、カラスノエンドウの新芽の天ぷらが定番ですが、炒め物やおひたしでも食べることができます。カラスノエンドウの天ぷらは以下の料理サイト「COOKPAD」のレシピをご覧ください。
身近な春の山菜!カラスノエンドウの天ぷら by 黒鯛チヌ子そんなカラスノエンドウですが、とても美味しいと感じる時と、イマイチと感じる時があります。その原因を探求すべく、味覚実験を敢行してみました。
アブラムシの有無による比較
味の違いはアブラムシの有無ではないかと思っていました。味を比較するため、たくさんアブラムシの付いているカラスノエンドウと付いていないカラスノエンドウを採取してきました。味の比較がしやすいように料理法は炒め物にしてみました。
サラダ油で炒め物にすると、アブラムシはキツネ色の料理カスとなり全く目立ちません。そして、その味は、何と、アブラムシが料理にコクと深みを持たせています。アブラムシ入りの炒め物は、ラードを使ったみたいに旨味が加わっているように感じます。
カラスノエンドウの旨味の一つはアブラムシ!新たな発見です。今度からカラスノエンドウはアブラムシ付き(適量)で料理することにしたいと思います。
爆発的に増えるアブラムシ。その理由は…
この時期のアブラムシは、知らない間に爆発的に増えている気がしませんか?その原因はアブラムシの繁殖方法にありました。
アブラムシは、春から夏にかけて卵胎生単為生殖により、既に胎内に子を宿しているメスを交尾なしで産みます。生まれたメスは既に子を宿しているので、さらに子を宿している孫娘を生む。これにより短期間で爆発的に個体数を増やしコロニーを形成するのだそうです。
だから、アブラムシをよく観察すると大きなものから小さなものまでが混在しているのですね。
屋外での天ぷらパーティに便利。おすすめの天ぷら粉
花見をしながら、カラスノエンドウやタラの芽等の春の山菜の天ぷらを味わい、ビールや日本酒で口と喉の油をキューッ!と洗い流す。至極の時間です。
そんな屋外での天ぷらに便利なのが昭和産業の「魔法の天ぷら粉」愛され続けて60年だそうです。
袋に水を入れ、袋の中で粉を混ぜ、ネタに衣を漬けて揚げるだけ。衣が残ってしまってもチャックが付いているので、後片付けもとても簡単です。私のお気に入りの天ぷら粉です。野外での天ぷらに、ぜひお試しください。