イヌビワは食べられる。

 9~11月頃、温暖な海岸近くの林などにイヌビワの実を見つけることができます。名前に「ビワ」とありますが、形はイチジクに似ています。

イヌビワかどうか見分けがつかない時は「イチジクに似た小さな実が付いていて、葉や実を傷つけると白い乳液が出る」ので試してみて下さい。

イヌビワは雌雄異株です。メス株の黒っぽく紫色に完熟した実 (花のう) は食べることができますが、オス株の実(花のう)はゴワゴワして美味しくありません。

メス株の実は、生で食べるとイチジクのようなねっとりした果肉で甘く、生食以外にジャムや果実酒として利用できます。

食べる時にはイヌビワコバチに注意。

オス株の実は中がスカスカ、ゴワゴワです。実にはイヌビワコバチという小さな蜂が寄生しています。食いしん坊の私は、時々、オス株も食べてしまったりします。

イヌビワコバチはとても小さく、食べた時には気がつかない程度です。長年、オス株の実を誤食していますが、特に体調を壊さないことから、私の体には害がないようです。

8月下旬頃になると私の散歩コースはイヌビワが生えているところになります。散歩の時はいつも図鑑片手に何か食べられるものがないかと探しながら散歩しています。散歩だけではもったいないと思うのです。

今の私の目標は「ヤマケイポケットガイド⑥ 山菜・木の実」図鑑に載っている食べられる山菜・木の実を全て制覇することです。改訂版の「新ヤマケイポケットガイド4 山菜・木の実」も出版されているようです。古い図鑑は、だいぶくたびれてきたので、新しいのを買おうか悩んでます。