昆虫界の王者にして美味食材のオオスズメバチを料理して食べてみたかったので、生のオオスズメバチの子を求めて昆虫食王国「長野県」へドライブにでかけました。

事前のネット検索で長野県下伊那郡根羽村の「住岡屋商店」で売っていることを知り、開店直後を目指して向かいました。

お店の方はとても親切でフレンドリーでしたが、残念ながら「ハチの子は佃煮などに調理してしまい生はない。」とのことでした。「入荷したら連絡してあげる」とのことで連絡先をお伝えしました。

諦めきれない私は、長野県を北上し、道路沿いのスーパーや産直、道の駅に寄って生のハチの子を探しました。残念ながらハチの子の佃煮はありますが、生のハチの子はありません。

半ば諦めかけて、かんてんぱぱに寄り、ダメもとで店員さんに訪ねたところ、長野県伊那市ますみヶ丘の「産直市場グリーンファーム」にあるかもしれないとのこと。何と…。

オオスズメバチやキイロスズメバチ、クロスズメバチ(地蜂)の子がたくさん売ってあります。値段も1万円前後とビックリ!また、産直市場グリーンファームのホームページには、地元食材の入荷情報が掲載されてました。

私のなけなしの小遣いから6,000円でオオスズメバチの巣を買ってウキウキしながら帰路へ。自宅へ到着すると1日中運転手だった師匠(夫)はぐったりです。サンキュ~💖

私は興奮さめやらぬまま、師匠の教えのとおりハチの子を冷蔵庫にしまい、ネット検索で料理手順をメモして就寝しました。ハチは低温と水に弱いそうです。弱点がわかれば大丈夫。

翌日、冷蔵庫で弱り切っているハチを確認し、道具類を準備して巣の解体開始。Amazonで購入した毒抜き(ポイズンリムーバー)まで準備して万全なものの、ビビりなもので巣の外に出ている若い成虫が動くたびにビクビク🥶。

ハチの子獲りに慣れている師匠から「巣から出たばかりの成虫は直ぐには飛び立てないから落ち着いて」とのアドバイス。

まずは、巣から出た「成虫」をタッパーに入れ冷蔵庫に一時保管。これで安心。

次に巣に蓋のない「幼虫」をピンセットで取り出しました。その次に巣の蓋を除去し巣を逆さにして「前蛹」「若齢蛹」「老齢蛹」を振るい落として採集。落ちなかった子はつまんで取り出します。

採集した「幼虫」は内臓の除去が必要とのことで、軽く茹でて手早く内蔵の除去を済ませました。

もう巣には成虫はいない。刺されなければどうということはない!楽勝、楽勝♪「イモムシ系に本当に強いね」と師匠から褒められました。いや、呆れてたのか⁉

スズメバチの子の下処理方法はcookpadに掲載してあります。イモムシ系ですので、興味のある方は「閲覧注意」でご覧ください。

オオスズメバチ 幼虫の下処理 by 黒鯛チヌ子

オオスズメバチの料理を経験したことで、私のやりたいことリストから項目が1つ減り、経験値が上がりました。

現在、ビースーツ(防護服)をAmazonで検索しています。機会があればスズメバチの巣も獲ってみたいと思っています。