イノシシ被害を減少させるには、成獣のメスのイノシシを如何に効率よく捕獲するかが重要です。効率よく捕獲するため、過去3年間のイノシシの捕獲データをまとめてみました。

2020~2022年度までの月別イノシシ捕獲頭数

何と8月にたくさん獲れていました。8月はお盆で捕獲を休止している日があるのに捕獲数が多いとは驚きです。

7月と8月は成獣のメスのイノシシはウリボウと一緒に捕獲されることが多く、成獣のメスのイノシシを効率的に捕獲するためには、この時期の捕獲作戦が重要です。

箱罠に監視カメラを仕掛けた結果、ウリボウが最初に箱罠に入り、ウリボウに危険が無いことを再三再四にわたり確認した母イノシシがやっと箱罠に入るということが判りました。

警戒せず箱罠に入るウリボウ
同じ場所の箱罠だが、母イノシシは警戒して中に入らない

そこで、罠の仕掛けを高い位置にして、ウリボウが入っても箱罠の扉が落ちず、母イノシシが入ったら落ちるようにしました。加えて監視カメラの映像も参考にして罠の作動を調整しました。

そのおかけで、今年も成獣のメスのイノシシが捕獲できています。罠の腕を磨き獣害を防ぐため、今後も切磋琢磨していきます。